今日は「神狩り」を読んだ
古代文字の解読を通して神の正体を暴こうとする人々を主軸に、淡々と進む物語だ
中二的な派手な展開は無いが、これはこれでなかなか面白かった
神に関する話だからだろうか?
ふと春に、某最大手の神を信仰する宗派の亜種に属する人物から勧誘を受けたのを思い出した
彼は、生命が如何によく出来ているかを説明し、何者かによって設計されたのだと説いた
生体の構造については自分もよく出来ていると思うし、それを応用したネイチャーテックも面白い
だから、話を聞くこと自体は苦にならなかった
しかし、どうしてもその「何者か」=「神」という考えは持てなかったし、神を信仰する気にもなれなかった
そういった話は、仮説としては面白いが、無根拠だ
そもそも私にとって神は、存在してもしなくても同じものなのだ
仮に、我々が神に作られた存在だとして、それがなんだと言うのか
人類と神の関係など、シャーレの上で培養されたカビとそれを観察する科学者のようなものだと私は思う
カビは科学者が何を考えているかなど分からないし、分かる必要もない
ただ勝手に生きていれば、それを観察するなり、何らかの処置を加えるなりすることで研究は進んでいくのだから
それゆえ私は、神が居ると思うか問われれば、分からないと答える
分かる必要もないし、意味もないのだから
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